多くの人は、欲しいものがあったとしても、それを相手に要求するということをしません。
異性をデートに誘う場面でもそうだし、ビジネスで買ってくださいという場面でもそうだし、誰かに教えてもらうような場面でもそうです。
「断られたらどうしよう」「拒絶されたらどうしよう」、そう行った恐怖感が勝ってしまい、自分の要求を相手に伝えるということを諦めてしまうのです。
しかし、当然ですが自分の希望を相手に伝えなければ、相手はあなたが何を望んでいるかは分かりません。「何も言わないでも察してくれよ」というのは怠慢以外の何物でもありません。
ダイレクトレスポンスマーケティングの伝説、テッドニコラスも究極の成功の秘訣は「Just Ask」、聞いてみることだと言っています。
何事もウジウジ自分の中で思考をぐるぐるさせないで、聞いてみること。もちろんポジティブな反応ばかりが返ってくるわけではないし、ネガティブな反応が返ってくることもあります。
でも、ネガティブな反応が返ってくることは想像よりは少ないし、ネガティブな反応が返ってきたとしても、「じゃあどうすればポジティブな反応に変化するだろうか?」と次の段階のことを考え始めることができます。
ほとんどの物事は自分の考えや意志を相手に投げかけることで動き出すものなので、意識しておくと人生のスピードは格段に上がっていきますよ。
拒絶を恐れる必要はない
この方法は全くお金もかからないし、内容としては非常にシンプルですが、実践できる人は実は非常に少ないです。
それはなぜかというと、自分の希望を伝えることには常に「NOと言われる」というリスクがあるからです。しかし、実際にはそこまで恐れる必要はありません。
なぜなら、NOと言われたとしても、それはあなた自身の人間性が否定されたわけではないからです。たいていの場合、NOと言われるのは条件やタイミングが合わないからであり、あなたという人間自体が否定されているわけではないからです。
しかも、条件やタイミングによってNOという返事だったということは、これは逆に考えれば条件やタイミングを変えれば返事がYESになる可能性が高いということです。
つまり、改善ができるということですね。
NOと言われれば言われるほど、何が原因なのかが見えてきやすいし、何が原因なのか見えてくるほど、より高確率でYESを得られるようになっていきます。
もちろん、これを理解した上でも自分の希望を伝えることに恐怖を感じることはあるでしょう。しかし、ほんの少し勇気を出せばどんどん事態が自分の有利なようになって行くことも事実です。
NOと言われたとしてもそれが最終結論なのではなく、YESを導き出すための過程なのだと捉えると、少しは行動しやすくなると思いませんか?