「成功するには自己投資が大事だ！」 …というのはビジネスに真剣な人であれば聞いたことがあると思います。 そしてこれは実際、真理です。自己投資をすることによってしか望む結果は得られません。僕もこの重要性を理解して実行したからこそ望む成果を出すことができています。
しかし中には「自己投資をして教材を買ったりしているのに全然うまくいかない！」と嘆く人もいます。 このように自己投資が大事だとわかっている人の中でもうまくいく人といかない人がいます。この違いは一体なんでしょうか？
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自己投資をしてうまくいく人・いかない人の最大の違い
うまくいく人といかない人の最大の違い。 それは「自己投資」という言葉の定義が違っているというものです。
うまくいかない人にとって自己投資とは「お金を払って知識を仕入れること」という定義であることが多いです。勘違いをしてはならないのはお金を払って知識などを手に入れること自体は正しいということです。しかしそれと同時に、それだけでは足りないという事実があります。
本当にお金を払うだけでうまくいくなら、それはもう宝くじみたいなものです。実際にはお金を活用すること以外にも大事なポイントがあって、それらも押さえておかないとうまくいきません。
ではうまくいく人にとっての自己投資とは何かというとリソース投資です。
リソースとは資源のことですね。 「自分の持っているリソース（資源）を何にどのように配分・管理・運用するのか？」 これが自己投資の本質です。
お金はあなたの持つリソースの１つに過ぎず、これだけでは不十分です。だから自己投資＝お金を使うことと言う感覚の人はうまくいかないわけですね。
そしてこのリソース運用が上手ならより豊かになるし、下手なら貧しくなっていきます。頑張ってもうまくいかないという人はリソースの使い方のどこかにエラーがあるわけですね。
では、あなたの持つリソースとは具体的には何か？ それを上手に使うにはどうすればいいか？ そこでここからは上手な自己投資（＝リソースの使い方）について解説していきます。
代表的なリソースの５タイプ
リソースとはあなたが使えるもの全てです。とはいえ「具体的にはどんなもの？」と思うかもしれませんので、ここでは代表的な５つのリソースについて取り上げながら解説をしていきます。
その５つのリソースとは
１：お金
２：時間
３：エネルギー
４：関係性
５：経験
です。これらをいかに上手に使うか？によってビジネスはもちろん人生全体が大きく変化していきます。
【大前提】リソースは温存すると腐る。だから常に使うべし
温存するという言葉がありますが、リソースに関しては全てのシチュエーションにおいて悪だと考えています。なぜならお金、時間、エネルギー、関係性、これまでの経験と言ったリソースは温存すればするほど腐って役に立たないものになっていくからです。
時間は最もわかりやすいですね。何もせずにいてもただ流れていくだけです。エネルギーも使わなければ時間と共に流れていくだけ、関係性もほったらかしにしているとせっかく築いたものも薄く浅くなっていってしまいます。
お金もインフレしているので放置しててもお金の価値は目減りするばかりです。しかも使わなかったお金は結局小さな浪費などに使って気付かぬうちに減っていくケースも多いですね。これまでの経験も使わないと培ったスキルなども劣化していきます。
このように、何でも使わなければどんどん劣化したり無くなったりしていくわけですね。
リソースに限らず水だって流れがなければ澱み腐るし、家だって誰も住んでいなければ早く傷んで老朽化します。どんなものも使わないとすぐにダメになってしまうのです。だから温存するという発想は今日を最後に捨てましょう。
１：お金リソースの使い方
まず始めはお金についてです。自己投資をする上で誰でも再現性高く効果を得られるのがお金です。
例えば自分の持っているお金をビジネスに使う道具（パソコンなど）の購入に使ったり、広告やツールなどに使ったりすることでビジネスの成功を目指していきます。
お金のいいところは、支払いさえすれば確実に対象を得られるということです。正しく使えば最も簡単で、手堅く、再現性の高いリソースがお金ですので、だからこそ上手に使うことが大事です。
では何にお金を使うのが最も効果的なのか？という話なのですが、これは自分の知識や環境に投資をするのがベストです。例えばビジネスで成功するための教材を購入したり、適切なアドバイスを受けられるコンサルやコミュニティに参加するためにお金を使うということです。
なぜこうした知識や環境への投資が最も大事なのかというと、これが上手なリソース運用のすべての土台になるからです。知識や環境への投資というのはいわば「正しい地図」を得るためのお金の使い方です。正しい知識を学ぶからどの方向へ進めばいいかがわかるし、正しい環境に身を置くから何か間違ったり方向性がずれてきた時にアドバイスを受けて軌道修正をすることができます。
これがない状態だと自分では正しいと信じ込みながら間違った方向へ進む…という修正不可能な最悪な状態になってしまいます。そしてこの状態で時間やエネルギーなどの他のリソースを使うとどうなるか？答えは“すごい勢いで失敗に向けて突き進む“です。
だから正しい方向性を得て随時軌道修正をしてもらうというのは前提として押さえておかなければいけないポイントなんですね。なのでお金というリソースは自分の知識や環境に投資しましょう。
自己投資をする上でお金リソースを知識や環境のために使うというのは一番最初にやるべきで、一番重要な要素です。
ただし、ビジネスマインドを持った人であればここまではすでにやった事のある人もいるかと思います。そして、それでもうまくいかないと悩んでいる人もいると思います。
そこで、ここからはお金以外の４つの代表的なリソースについても触れていきましょう。
２：時間リソースの使い方
時間は24時間誰でも平等に与えられているリソースです。しかし、人によってこれほど使い道の異なるリソースも無いでしょう。
なぜなら時間の使い道というのはあまりにも選択肢が多すぎるためです。その上現代では誘惑も無数にありますので、そちらに引っ張られる人も多いです。
そんな時間リソースを正しく使う上での最重要ポイントは、まずお金リソースを使って正しい方向性（地図）を知っておくことです。
ここがズレているといくら時間を使っても間違った方向へズンズン進んでいくだけになってしまうからです。
さらにはその過程で間違った思考や方法が癖づいてしまってる可能性も高く、まずその癖を抜くために多大な時間が必要になってしまい非常にダメージが大きいです。
正しい方向性を把握したら何をやるか / 何をやらないかを自分でしっかり決めることが次に大事なことになります。
古代ローマの哲学者セネカは二百年前にこう言いました。
私たちは短い人生を授かっているわけではない。人生の多くを浪費しているだけだ。人生は十分に長く、正しく時間を投資すれば高みを極めるのに十分なだけの長さがある。
しかし、無分別な贅沢や良からぬ行ないにふけると、死の床について初めて、
いつの間にか人生が過ぎてしまったことにやっと気づかされることになる。
すなわち、私たちに与えられた人生は短いわけではなく、自分で短くしているだけなのだ。足りないのではなくて、浪費しているだけだ。人生は、その正しい使い道を知ると長いものになる。
今はおそらく人類の歴史上最も時間の浪費をしやすい時代でしょう。SNS、YouTube、Netflix、、、名だたる大企業が時間の浪費をさせてこようとする時代ですからね。
時間は誰にとっても大切で、なおかつ一度使うと2度と戻ってこないものです。そんな貴重で尊いリソースですから自分をより良くするために使っていきたいものですね。
そのためにも何をやるか・何をやらないかを決めて守り通すことが大事です。
実例：物理的に時間がなかった人の大胆な行動
また、余談ではありますが時間リソースを獲得するために今の仕事を辞めたり変えたりする人も中にはいます。物理的にもっと時間が欲しいから、もっと時間の余裕のある状態を自ら作り出すというわけですね。
このやり方はもちろんいくらかのリスクがあります。その人の現状によっても向き不向きは変わるでしょう。ただ、現実問題としてそういう戦略を取る人もいますし、それで結果的に成功してる人も山ほどいます。
実際にやるかどうかは一旦置いといて、「今の時間リソースを増やすには何をすれば大きな効果があるか？」というのを先入観を取っ払って考えてみるのも面白いと思いますよ。
３：エネルギーリソースの使い方
エネルギーの使い方も非常に大切です。
人間が1日のうちに使えるエネルギー総量は決まっていますので、それを何にどれくらい使うのかを計画的に決めていく必要があります。
ここでいうエネルギーには２種類あって、「決断エネルギー」と「行動エネルギー」があります。
決断エネルギー
ケンブリッジ大学のBarbara Sahakian教授の研究によると、人は1日に最大35,000回の決断をしているそうです。そしてこの決断は毎回エネルギーを消費していきます。
そうすると徐々に脳は疲れていき、決断の質は下がっていきますし、最終的には「なんかやる気が起きない」「何もしたくない」という状態になっていきます。
これがいわゆる決断疲れという奴ですね。エネルギーを無駄に消耗してしまっている状態で、疲れるのにあまり前進しないという嬉しくない状態になってしまいます。
これを解決するためには
１：決断の回数を意識的に減らす
２：決断するときは即決即断する
の２つを意識しましょう。
回数を減らすためには「朝はこれを食べる」「洋服はこれを着る」という感じであらかじめやる事を決めてその通りにやるという生活のルーティン化が効果的です。「何食べようかな」「何着たらいいかな」という決断回数を減らすという事ですね。
そして決断が必要な場面においては即断即決を意識していきましょう。「うーん、どうしようかな」と悩んでいる間はずっと決断エネルギーが吸われ続けてる状態です。テレビゲームでいう毒状態ですね。
時間経過とともにひたすらエネルギーが削られ続けていき、そうすると決断の質も低下しますから、「時間をかけて決断したつもりが、実はそのせいで悪い決断をしてる」という最悪の結果になります。
行動エネルギー
そしてもう１つ大事なのが行動エネルギーですね。いわゆる体力です。体力は加齢とともに減っていきますが、維持して増やすことができます。
行動エネルギーが増えると同じ時間の中での行動量が増えたり、1日の中で行動できる時間が増えたりするので事実上時間が増えます。エネルギーが低い人と比べてチート状態になれますね。
そのためには食事・運動・睡眠など人間として基本的な部分を最適な状態にすることが大切です。ジャンクフードは極力食べない、自炊をする。週２〜３回筋トレをする、有酸素運動をする。最低7時間は寝る。実はこれらの基本を守ることでエネルギーは自分でも驚くほどに増えます。
今は20代の人でもこの辺が荒れていてエネルギーが無い人も増えていますから、年齢関係なく行動エネルギーを増やす事を意識していきましょう。（ここだけの話、若い人が行動エネルギーを意識したら周りを圧倒できると思いますよ）
４：関係性リソースの使い方
関係性もあなたにとってのリソースとなります。これは平たくいうとこれまでの人間関係のことです。より広い定義ではあなたに対する信用や期待と言い換えることもできますが、ここでは関係性と言葉を統一します。
例えば家族の協力が得られればより多くの時間が確保できるかもしれませんし、
最低限反対されなければ時間やエネルギーを消耗することは無くなります。
起業家の逸話を見ていると稼げる前はヒモをしてたという人もチラホラいますが、
これも関係性をリソースとして活用しているわけですね。
こんな風に関係性のリソースは他のリソースを後押ししてくれたり肩代わりしてくれたりします。
そしてこのリソースの特徴として、関係性リソースが悪い状態だと他のリソースを消耗するというものがあります。例えばめちゃくちゃ反対される・足を引っ張られる・必要以上に時間を取られる・メンタルに悪影響のあることを言われる、などなどです。
僕は普段からビジネスではコミュニケーション力もとても大事だと言っています。
それは顧客を魅了するためという意味がありますが、関係性リソースの構築に大きく影響するからでもあります。（あと、コミュ力は平均以上あった方が人生も楽しいですしね！）
あとは少し変則的ですが「お金を借りられる」というのも関係性のリソースと言えます。
この場合の関係性とはクレジット会社や銀行などの法人や社会に対するものですね。
５：経験リソースの使い方
あなたのこれまでの経験やスキルもリソースになります。
例えばあなたがもともとパソコンなどを触るのが好きだったらビジネスに必要ないろいろな操作をすぐに習得できるかもしれません。あなたがもともと人前で話す仕事をしていたのならすぐにYouTubeのコツを掴むことができるかもしれません。
これまでにやってきたこと・習得したこと・得意なことを自分のビジネスに適用できないか？ということを考えてみるのは効果的です。
まずは自分自身の人生を棚卸するような気持ちでこれまでに自分がやってきたことを書き出していくと使えるリソースが見つかる場合が多いです。
また、それをした上で「リソースが思い当たりません」という場合も心配は無用です。これから自分の目標にとって必要な経験をしていけばいいだけですから。
「リソースが少ない」と悩むことに意味はない
以上が成功するための５つのリソースの使い方です。
こういうリソースの話をすると「自分には十分なリソースがありません」という人がたまにいますが、ここで悩むことに意味はありません。もしそう思う場合は思考がかなりズレてしまっているのでここで矯正してください。
なぜなら原則としてリソースは正しく使えば増えるからです。
お金・時間・エネルギー・関係性・経験、これらは正しいことに使えばどんどん増えていきます。正しくお金を使えばビジネスでも成果が出るし、正しく運動や食事をすればエネルギー量だって増えていきます。他の要素だってそうです。
だから今のリソースのことについて悩むのではなくリソースを減らさない使い方を知り、増える使い方を徹底する。こうする事で想像よりもはるかに速く現実は変わっていきます。
もしリソースが少ないと感じる場合は、それまでの運用が間違っていただけです。ここから正しい運用に切り替えていきましょう。
そもそも「リソースが十分だ！」と感じる日は来ない
さらに余談ですが、リソースをたくさん持ってるように見える人でも本人は足りないと感じてることは多いです。なぜならリソースがたくさんある人はそれだけ大きな事をしようとする傾向が強く、そうすると”本人にとっては足りない”と感じたりするものです。
だからリソースの多い少ないではなく、今あるものをいかに上手に運用するのか？という発想を持つことが大事です。そうすれば全て増えていきます。
正しいリソース運用はじめの第一歩
お金・時間・エネルギー・関係性・経験などのリソース。これらを何に使ってどう運用するか？という投資的な取り組みで人生は決まっていきます。
お金を自分のためにどう使うか？
時間を自分のためにどう使うか？
エネルギーを自分のためにどう使うか？
関係性を自分のためにどう使うか？
経験を自分のためにどう使うか？
これらを総称して自己投資と言います。いろんなものを自分に投資して、手持ちのリソースを増やし、人生を豊かにしていきましょう。
そのためにまずは「今あるリソースは何か？」「自分でも気づいてないリソースはないか？」を考えて今あるリソースをかき集めましょう。
そして「それらをどう使えばリソースを今より増やすことができるだろう？」と考え、行動していきましょう。
とはいえ、最初の一歩がなかなか分からない。何から始めていいかわからない…。と思う場合もあると思います。
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