自分が何かを伝えようと思う時、
上手でない人はその内容ばかりに気を配ってしまいがちですが、
実は話の内容よりも気をつけなければいけない事があります。
それが何かと言うと、
「相手が自分の話を真剣に聞くという状態を作る」
というものです。
あなたがどんなに良い話をしたとしても、
相手がそれを真面目に聞いていなければ意味がありませんよね。
そのような状態では、あなたが100の情熱をもって話をしても
相手には5とか10しか伝わらない…なんて事になってしまいます。
ですので、「相手が自分の話を真剣に聞く」
という土壌・前提条件をクリアする事はコミュニケーションにおいて非常に重要です。
では、そのためには何をすればいいでしょう?
実はこれには様々な方法があるのですが、
今回はその中でもその場ですぐに出来る方法をご紹介します。
その方法とは、「ゆっくり、低めの声で話す」というものです。
なぜかというと、この話し方をする事で
「この人の話は聞く価値がある」と無意識に思わせる事が出来るためです。
ドラマでも、主人公を引き立たせる役や劇中での弱い立場の役というのは
早口で甲高い喋り方をするキャラが多く、逆に主人公や大物の役というのは
どっしりとした話し方をするキャラが多い傾向があります。
これは、今回のテクニックに基づいて決められている事なんですね。
もし、今現在話す時についつい焦ってしまったり
早口でまくしたてるように話してしまう癖のある人は、
今回の話を意識してゆっくり低めの声で話すようにしてみましょう。
ただし「低い」という部分に関してはやり過ぎると不自然になって逆効果なので、
出来る範囲で「落ち着いたトーンの声で話す」くらいの感覚でやるのが良いでしょう。
これだけで、会話内容が同じでも相手の反応に変化が現れる事に気付くはずです。
好意的に、こちらの話を聞いてくれるようになります。
これは、仕事の場でもプライベートの場でも両方役立つテクニックです。
最近はインターネットで動画や音声でのコンテンツ配信も盛んになりつつありますが、
これにおいても、この考え方は活用する事が出来ます。
非常に使える範囲が広く、なおかつ効果も出やすいテクニックですので、
意識して積極的に活用して行く事をお勧めします。