人生での成功を成し遂げる上で目標を決める事は非常に大切な事です。
しかし、実は意外と多くの人は
その目標を間違って設定してしまっています。
ではどのように間違っているのかというと、
他人の目標を自分の目標だと思い込んでしまっている
というものです。
「年収3000万円になりたい。」
「六本木ヒルズに住みたい。」
「高級外車を何台も乗り回したい。」
いずれも、いい目標だと思います。
…それが、本当に自分の目標なのであれば。
もちろん、それが本当の目標だという人も大勢います。
しかし、中にはそれが「自分の本当の目標ではない」と自覚できていない人もいます。
もしかしたら、その目標は最初どこかで見かけた誰かのものではありませんか?
偶然見つけた誰かがそれを達成していて、それを追いかけようとするうちに
いつの間にかそれが自分の真の目的なのだと思い込んでしまっていませんか?
もちろん、それが自分にとって本当の目標であるならばそれを変える必要はありません。
そもそも目標というのは完全に0から作り上げるのは難しく、
多少は他人への憧れなどが含まれるのが普通です。
そういう意味では多少は他人からの影響を受けている方が健全だと言えます。
しかし、もし自分の目標をよく見直してみて、
その内訳が「他人>自分」となるほど過剰に他人からの影響を受けているようなら、
今一度自分の目標を振り返って確認してみる事が大切です。
それは、「自分の目標だと勘違いしている、他人の目標」である可能性があるからです。
他にも、
「恵まれない子供たちを助けてあげたい」
「学校を作りたい」「図書館を建ててあげたい」
と言った目標もあります。
これも、全て素晴らしい目標だと思います。
こういう事を本気で目指している人を僕は尊敬しています。
しかし、それも
「自分の憧れている人がそういう事をしているから」
「成功者とはそうあるべきだと誰かに言われたから」
といったような感情からわき起った物であるなら、
それを振り返って見直してみる必要があるかもしれません。
なぜなら、そのような生き方は他人の人生を生きているに過ぎないからです。
そして自覚があってもなくても、
他人の目標を追い求めてそれが手に入る可能性は極めて低いです。
なぜなら、心の本音の部分ではそれを別に求めていないから。
人は、本当に心から欲しいと思っている物しか手に入れる事は出来ません。
だから、他人の目標を自分の目標だと偽装するのではなく、
本当に自分が欲しい・実現したいと思える物を追い求める事が大切です。
目標とは別に他人に羨ましがられるもので無くていいのです。
人から尊敬されるようなもので無くてもいいのです。
(もちろん、それが「たまたま」羨ましがられるようなもの、尊敬されるようなものであるケースはあります)
もしあなたの目標がそうであるならば、
他人から見て仮にくだらない事であったとしても構わないのです。
大事なのは本当に自分の求めている物を自覚する事。
そして自分で自分に嘘をつかずにそれを追い求める事です。
※
今回の話で挙げた目標の例は、便宜上ピックアップしただけで
特定の目標の内容を否定する意図は一切ありません。