ネットで成功する上でオウンドメディアな欠かせない要素になってきました。実際、ここ数年の間にオウンドメディアを導入する企業というのは飛躍的に増えています。
ただ、「オウンドメディアがいいらしい」という言葉だけが一人歩きしており、具体的になんなのかはわかっていない人はまだまだ多いです。ここではオウンドメディアの特徴やメリットデメリットについて解説をしていきたいと思います。
オウンドメディアとは何か?
オウンドメディアとは平たく言うと自分で所有する媒体のことを言います。広告媒体でもなく、SNSでもなく、自分で所有している媒体です。個人や小規模で行うスモールビジネスの場合、ざっくり言うと自分のビジネスに関するブログを運用することだと考えておけば間違いありません。
実際、オウンドメディアをビジネス戦略の一環として取り組んでいく場合、継続的に見込み客の求めるコンテンツを配信していくことが必要不可欠となるので、自然と実際に行うのはブログの運営になっていきます。
オウンドメディアのメリット
外部の広告を使わず、自分の媒体で見込み客を集めることができるのが大きなメリットです。
また、オウンドメディアではコンテンツの量や質が重要で、これはGoogleの方針とも合致するので長期的にネットで稼ぎ続けることを考えると非常に効果的です。(Googleを味方につけられたらビジネス的な効果は大きいですからね)
また、そういったコンテンツがたくさんあることで、ブランディングも行うことができます。そうすることで、商品が売れやすくなったり、お客さんがファン化してくれやすくなったりします。
オウンドメディアのデメリット
オウンドメディアではコンテンツの量や質が重要です。これはつまり「媒体を作りこむ必要がある」ということです。
そのため、オウンドメディアには即効性を期待してはいけません。地道に作りこんでいき、じわじわと成果を拡大していくというイメージの手法です。
また、オウンドメディアは金銭的なコストは非常に小さいですが、コンテンツが必要なので人的なコストはかかります。個人でやっている場合は自分の労力を注ぐことが大事です(自分以外の人に任せる場合は人件費が必要になり、この場合は金銭的なコストがかかります)。
オウンドメディア成功のための5つのポイント
1:役立つコンテンツ配信を心がける
基本的に、ブログにアクセスしてくる人というのは自分が調べていることに関する有益な情報を求めています。ですので、あなたはあなたのビジネスに関する役立つ情報を配信していくことを心がける必要があります。
「今日はここでラーメン食べました」「先月ここに旅行行ってきました」みたいな日記は書くべきではありません。(有益なコンテンツで十分にファン化した後はこうした日記も一定の需要がありますが、最初に優先して書くようなものではありません)
2:最終目標は高く持っていいが、現実的なことからやっていく
最終的には巨大なメディアを作って、大企業とも渡り合えるレベルのものにしたいと思っている人もいるかもしれません。そうした目標を持つこと自体は良いことだと思いますが、そうしたメディアは時間だけでなく金銭的な投資も多くしているケースがほとんどですので、個人や小規模では太刀打ちできないことがほとんどです。
ですので、将来的な目標は大きく持ちつつ、まずは自分にできることから地道に初めて行くようにしましょう。「週に3回は必ずブログを更新する」というようなことからで十分です。
3:結果を焦るあまり炎上に逃げない
オウンドメディアは、すぐに結果が出るような方法ではありません。ですので、地道に取り組んでいくことが基本中の基本になります。
ここで結果を焦るあまり、人が過敏に反応しやすいような記事を書かないように注意しましょう。具体的には、あえて炎上を狙ったような記事です。こうした記事は成功すれば一時的なアクセスを集めることは出来ますが、アクセスが集まるだけであなたのブランドや信用はむしろ下がってしまいます。
ですので、炎上目的の記事は書かないほうがいいですし、成功しないほうが自分のためです。
4:SNSで拡散しやすい環境は整える
今は、ブログだけで完結するのではなく、見に来てもらった人にその記事をSNSなどで拡散してもらうということも大事な要素の1つになっています。好意的に拡散してもらうことができれば、本来自分だけでは集めることのできなかったアクセスも多く集めることができるようになるためです。
とはいえ、拡散してもらえるかどうかはその記事を見たユーザーが判断することですから、メディアの運営側がコントロールできるものではありません。
ただし、だからと言って何の対策も打たないのではなく、SNSで拡散してもらいやすい環境だけは整えておくようにしましょう。具体的には、各記事にソーシャルボタンを設置しておくなどです。
拡散する側の手間をなるべく減らすことで、少しでも拡散してもらえる率を上げようということですね。
5:リストを取る
オウンドメディアという言葉はかなり広まってきましたが、この考え方についてはきちんとわかっている人はまだまだ少数派だなというのが現状での僕の意見です。
オウンドメディアというのは基本的にユーザー側からアクセスしてくる媒体です。ですので、商品やサービスを販売しようと思ってもこちらからアプローチをすることが事実上不可能なのです。だから、オウンドメディアにアクセスしてきてくれた人には、こちらからアプローチできるようにする何らかの仕組みが必要です。
それが、ユーザーのメールアドレスを手に入れるということです。代表的なのは無料メールマガジンですね。ブログに来てもらったユーザーに無料メルマガに登録してもらうことで、ユーザー側からだけではなくこちらからもユーザーにアプローチできるようになります。
ただし注意しなければいけないのは、だからと言って過度の売り込みをしてはいけないということです。そんなことをしたらユーザーはすぐにメルマガを解除して離れて行ってしまいますからね。こちらからアプローチできるようになっても、「相手にとって有益な情報を届ける」ということを考えて運用していくようにしましょう。
以上が、オウンドメディアで成功するための5つのポイントです。
個人的な意見
オウンドメディアが今後は来る!と言われていますが、実は「今後来る」のではなく「昔からすでに来ている」というのが実際のところです。
僕がインターネットを使ったビジネスを知ったのは2007年頃ですが、その頃からブログは継続的な成功をする上で必須だと言われていました。
もちろん当時はオウンドメディアという言葉自体はなかったですが、考え方としては今オウンドメディアで言われていることと同じことが言われていたのです。
オウンドメディアは一過性の流行ではなく、おそらくは今後も有効な手段として存在し続けるでしょう。(オウンドメディアという名称自体はまた別の何かに置きかわるかもしれませんけどね)