「お金があれば幸せになれる」と考える人は意外にも多いものですが、
実際のところ、これは間違いであるケースが多いです。
なぜかと言うとお金というのはツールでしかないからです。
ツールとは日本語で言うところの「道具」です。
道具それ自体がいくらあっても幸せとは直結しません。
例えば、様々な工具を溢れるほど持っていても、
工具マニアでもない限り別に幸せではないですよね。
ほとんどの人にとってはその工具を使って何をするか、どんなものを作るのか、という
それによって実現出来る事に価値がある訳です。
お金もそれと一緒です。
紙幣のデザインが好きでたまらないとか、
お札が何百枚も重なっている様子にうっとりするとか、
そういうお金マニアである場合は別ですが、大半の人はそうではないですよね。
そうではない人は、お金を使う事によって
実現出来る事に価値がある訳です。
ここまでは、ほとんどの人も既に知っている事だと思います。
しかし、もう1つ重要な事があります。
しかも、それは、今の話と比べると知っている人は少ないのです。
それは何かと言うと、
「どんなに良い工具をたくさん持っていたとしても、
その使い方が下手だと何も作る事が出来ない」
という事です。
つまり、
「お金の『使い方』が下手なままだと
いくらたくさんのお金を持っても不幸せなままだ」
という事です。
ですので、今の自分の収入の範囲で不便はあれど幸せだ、
という人はお金が増えればもっと幸せになれますが、
「俺は不幸だ!金さえあれば幸せになれるんだ!」
という人はお金が増えても不幸なままの確率が非常に高いです。
つまり、お金は「幸せな人を、より幸せに」という促進の効果はありますが、
「不幸な人が、幸せに」という転換の効果は基本的には無いという事です。
もちろん世の中例外は存在するものですが、
とりあえず最低限の衣食住がクリア出来ている人であれば
ほとんどのケースはこれに当てはまります。
なので、お金が理由で今自分は不幸だ!という人は
お金を増やす前にまず今の自分のお金の使い方を
振り返って改善する必要があります。
今の自分のお金の使い方を最適化して、
それからお金を増やす(最大化)行動をして行くという事ですね。
お金の使い方の最適化をせずに歪なままお金を増やしても、
問題がより大きくなるだけで、もっと不幸になるケースの方が多いので要注意です。