有名な仕事術の1つに「マニャーナの法則」というものがあります。
これは、明日できることを今日にやってはいけない、という仕事術です。
これは一見すると物事の先送りのように思えてしまうかもしれませんが、本質はそういうものではなく、むしろかなり正攻法のタスク管理方法です。
ではどのような方法なのかというと、一言でまとめると「仕事は、その発生と同じ日に手がけるのをできるかぎり避ける」というものになります。
この方法の根底には「明日まで待てないほど緊急の仕事はない」という考えがあります。
もちろん例外はあるものですが、ほとんどの仕事は今すぐやらないとダメというものではありません。
そういう気分にさせられてしまうことは多々ありますが、実際にやらないから何か取り返しのつかない事態になることはありません。
また、この方法を取り入れることで毎日決めたことを確実に終わらせていくことができます。
急なメールや電話などがかかってきて、急かされて伝えられた内容をその時にすぐやっていると、本来その日にやろうと思っていたタスクがどんどん圧迫されていき、予定が狂い、結局やるつもりだった事が出来なかった…なんて事につながっていきます。
しかし、そのような要件も明日以降に取り組むタスクとして一旦置いておく事で、毎日決めたことを確実に実行していくことができます。急に入ってきた要件、急に発生したタスクなどは次の日以降の予定を立てる時に別途取り組む時間を設けてそこで処理をするようにします。
こうする事で外部に影響されることなく確実に自分の計画を決めた通りのスピードで進めていくことができるようになります。
7つの習慣の時間マトリクスの話は有名ですが、マニャーナの法則はそれにおける「重要だが緊急ではない事(本当に重要なこと)」を日々確実に実行していく上で非常に役にたつメソッドと言えます。
外部からの連絡や突発的な出来事にその都度反応してしまうと、7つの習慣の時間マトリクスにおける「緊急だが重要ではない事(本来増やすべきでないタスク)」をしなければいけない頻度が多くなっていってしまいます。
ですので、見かけの緊急度に惑わされることなく、その日に発生した新規タスクは一旦置いといて明日以降に予定に組み込んで実行していくというアプローチを取っていくようにしましょう。