世の中ではよく「好きなことは仕事にしないほうがいい」と言います。そしてそれは、世間的には正しい考え方だという共通認識になっています。しかし個人的には、好きなことは仕事にしたほうがいいと思っています。
好きなことを仕事にすると上手くいく理由
まず、僕たちのようなスモールビジネスを行う人の場合、自分がどう考え、どう行動するか?という部分が非常に重要になって来ます。細かい雑務を外部に委託したり、スタッフを雇って任せたりということはできますが、やはりビジネス上の重要な決断や実務に関しては自分が動く必要がある場合が多いためです。
その時に、自分のビジネスが自分の好きなことであれば、様々なメリットがあります。
例えば、好きなものであればそのジャンルに関する知識も豊富なので、お客さんが何を求めているのかも判断しやすいですし、情報のアンテナも張り巡らしているのでその時々の市場の状態も把握して起きやすい。
さらに、好きなことであればそれだけ自分も積極的に行動しようとする傾向が強いです。そのため、必要最小限だけではなく、さらにプラスアルファでどんどん実践していこうというモチベーションになるので、行動量も増え、結果として成功しやすい土壌が出来上がります。
自由であることの弊害
自分で何かビジネスをやるというのは、とても自由に生きることができる選択肢です。会社勤めのように、誰かにあれこれ指示されることもないし、強制されることもない。
これは自由を手に入れたいという人からすると極上のメリットなわけですが、これは視点を変えるとデメリットになる部分でもあります。それは、自由であるということは、自分がサボろうと思えばいくらでもサボれてしまうということ。
なので、逆にあまり好きでないことをビジネスにしてしまうと、ついついなるべく何もしないでおこうという方向に行ってしまいがちです。なぜなら、やらなくても別に誰かに怒られるわけでもないし、今すぐ何か大きなトラブルが発生するわけでもないから。長期的に見れば自分が成功できないという最大級の弊害が生まれるわけですが、好きでもないことに対してなかなかそんな長期的な視点を持つことはできない。
積極的に行動できる下地はめちゃくちゃ貴重
このように、自分でスモールビジネスをやるというケースにおいては、積極的に前向きに行動できるかどうかというのは1番と言ってもいいくらい重要な要素になります。
いくら参入市場が熱かろうが、いくらビジネスプランが優れていようが、自分が積極的に行動できなければそこで成功するというのは不可能だからです。
「好きなこと」と「ビジネスライクな視点」をバランスよく持とう
もちろん、好きなこと「だけ」でそのビジネスをやるかどうかを判断するというのは危険です。
現実問題として、自分の好きなことが実際にビジネスとして成立するかどうかと言う判断も必要です。しかし、儲かりそうだからと言うだけの理由で好きでもない、興味もないことをビジネスにしても行動が伴わないので失敗する確率が非常に高いのです。
ですので、自分が参入するテーマや市場について絞り込む時は、まず自分の好きなことや興味の持てることを色々書き出し、それら1つ1つに対してビジネスとして成り立ちそうか?を検討し、両方の面から見て最もバランスの良いものを自分のビジネスとして選ぶようにするといいですね。
もう言い尽くされた言葉ですが、人生における仕事の割合というのは基本的に大きいです。自分のビジネスの仕組みを作ってそれをうまくうごかせば働かなければいけない自体は減っていきますが、その仕組みを作ってちゃんと動くようになるまでにはやはり相応の労力が必要です。
そんな相応の労力をかけるものが自分も楽しんでできるものか、イヤイヤやるものなのか、という違いは極めて大きいので、この部分は慎重に考えたほうがいいですね。