僕たちは生きていて、日々いろんな悩みを持ってしまいます。
以前、「考えると悩むは別のものだ」という記事を書き、悩むことの無意味さ、そして考えることの生産性の高さについて書きましたが、それを理解していてもなお人間というのは悩みを持ってしまうものです。
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また、人間は様々な願望も持ちます。自由になりたい、お金持ちになりたい、モテたい、かっこよくなりたい、綺麗になりたい、あれが欲しい、これが欲しい、あの人と仲良くしたい、あの人に好かれたい…などなど。
しかし、実は人間の悩みも欲望も、その大半はたった1つの根本的な理由に集約されます。
なので、それが何かを知っていれば非常に高い確率で対策を立てることができるのです。
では、そんな大半の悩みや欲望に共通する、根本的な理由とは何でしょうか?
それは、「対人関係」です。
なぜかというと、個人だけで完結する悩みというのは、実は例外とも言えるほどに少ないからです。
ほぼ全ての悩みには、必ず他者との何らかの関わりが介在します。
これは「嫌われる勇気」で有名になったアドラー心理学でも同じことが言われています。
ほとんどの欲求は、相手がいないと成り立たない
例えば、痩せたいとか、もっとかっこよくなりたいという悩みは、同性からの憧れや異性からの好意が目的になっているケースが多いです。
また、お金を稼ぎたいというのも自慢したいとか、自分がすごい人物なのだと思われたいという願望がその根源にあるケースも多いです。また、そこまでギラギラしたものではなく、自分の家族を守りたいとか、そういう動機が根源にあるケースも多いですね。
また、高級車が欲しいとか、高価な腕時計が欲しいとかというのも、それ自体が欲しいというよりは、それを所有することで得られる優越感であるとか、その優越感を通じて自信を持ちたいとか、憧れられたいとか、すごい人物だと思われたいとか、根本にはそういう願望のあるケースが非常に多いです。(もちろんそれ自体が好きで好きでたまらないという人も中にはいますけどね)
こうして見ていくと、多くの悩みや願望には、自分以外の誰かの存在がないと成立しないという特徴があります。
痩せたいとかかっこよくなりたいというのも、それを見せる対象がいなければ成り立ちません。
お金を稼ぐというのも、自分が普通に生活する以上のレベルに関しては、それを見せる対象がいなければ成り立ちません。
高級車や腕時計が欲しい、おしゃれなタワーマンションに住みたい、みたいなの当然、それを見せる対象がいなければ成り立ちません。
本当に磨くべきスキル
そして、このような切り口で見ていると、大半の悩みや欲望を解消したり実現したりするために最も優先してやるべきことは何かが見えてきます。
それは、コミュニケーション能力の向上です。
ほぼ全ての悩みや欲望の根源にあるのが動機が対人関係ならば、本質的にやるべきなのはコミュニケーション能力の向上なのです。まぁ、ビジネス中心の話題が多いこのブログでこんなことを言うのもおかしな話ではあるのですが笑
お金を稼げばモテるとか、高級なものを所有して見せつければ人が寄ってくるとか、そんなふうに勘違いしている人は未だに多いです。しかし、そんなものがなかったとしてもモテてる人もいるし、周囲の人に愛されて自然と人が寄ってくる人もいるわけです。
なので、そう言った悩みや願望がある場合は、それよりもコミュニケーション能力を磨くことが重要です。
もちろん、お金を稼ぐとか、かっこよくなるとか、物欲があるとか、そういうことを否定しているわけではありません。そう言った感情も自分の人生をよくしていく上で大事な要素です。
ここで言いたいのは、
悩みや欲望の根源にある動機が対人関係であるにもかかわらず、
コミュニケーション能力向上の努力をおろそかにして、
お金を稼ぐとか高級なものを見せつけるとか、
別の手段で強引になんとかしようとしていないか?
を確認しましょうということです。
この部分をきちんと分けて考えられている場合は良いのですが、混合してごっちゃに考えてしまっていると、悩みや欲望の解決・実現は一気に難しくなります。
本来コミュニケーション能力の向上で解決できるものを、全然違う手段で強引に解決しようとしているわけですからね。
大半の悩みや欲望の動機は対人関係である。
その悩みを、ズレた方法で解決しようとしていないか?
これは人生を大切に生きていく上で
非常に重要なポイントなので、
ちょっと気になる人は今一度
自分の悩みや欲望を振り返ってみましょう。